アンサンブル・ソロイスツ美濃加茂
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歌劇「カバレリア・ルスティカーナ」より交響的間奏曲・・・オペラについて


                     
このお話・・・お昼の昼ドラも真っ青の、けっこうドロドロしたストーリーです。
ローラの役などは小沢○珠さんがやるとはまりそうですね。

「カバレリア・ルスティカーナ」について
日本語に直訳すると「田舎の騎士道」。
元は1880年に出版されたイタリア人小説家ジョヴァンニ・ヴェルガによる小説。4年後に
舞台劇としてイタリア各都市で上演され大成功を納めました。
オペラはこの舞台劇を題材に作られています。


登場人物と相関関係赤文字は女性、青文字は男性)

ルチア トゥリッドゥ サントゥッツァ
(トゥリッドゥの母親
居酒屋の女将)
← →
親子
(兵役帰りの
若く貧しい青年)
← →
恋人
(村娘 
トゥリッドゥの婚約者)
元恋人同士
現在 不倫関係
ローラ アルフィオ
(トゥリッドゥの元恋人
アルフィオの妻)
← →
夫婦
(村の馬車屋
ローラの夫)


舞台
 時は1890年ごろ。イタリア南部、地中海に浮かぶシチリア島。
    
あらすじ

オペラの開幕に至るまでの伏線(前振り)
村の青年トゥリッドゥと美しい女性ローラと恋人同士でした。しかし、兵役で2人は別れ
離れになってしまいます。
時は経ち・・・兵役を終えたトゥリッドゥが村へ帰ります。
ところが、待っているはずのローラは村の馬車屋アルフィオと結婚していたのです。

失意に沈むトゥリッドゥ。そんな彼をやさしく慰めてくれたのが村娘のサントゥッツァです。
やがて2人は惹かれあい、将来を誓う合う仲なりました。
トゥリッドゥローラを忘れサントゥッツァと婚約したのです。

これで終われば、めでたしめでたし。。。ですが、ここから話はこじれていきます。

ローラは元カレのトゥリッドゥが他の女と婚約したのが気にいりません。
自分はトゥリッドゥが兵隊に行ってる間に、さっさと他の男(アルフィオ)と結婚したくせに、
元カレの幸せな婚約に嫉妬します。
そしてこともあろうかトゥリッドゥを誘惑し、不倫の間柄となります。男なんてバカなもので、
トゥリッドゥはどんどんローラに溺れていきます。

そんな関係がばれないわけがありません。
やがて、この不倫関係はサントゥッツァに知れてしまいました。


ここまでが悲劇の前振り。
オペラは復活祭の日に起きた悲劇を、ここからリアルタイムで追っていきます。

オペラの開幕

前奏曲

ハープの調べに乗ってトゥリッドゥシチリアーナ「乳色のシャツのように色白のローラ」
が聴こえて来る。

年に1度の復活祭の日。村はお祭りムード1色。
人妻ローラとの浮気を楽しむようなメロディを口ずさみながらトゥリッドゥが登場。
(この男、ことの重大さには全く気がついていません)

一方のサントゥッツァトゥリッドゥローラの不倫を知り、悲しみにくれていました。
そんな彼女が村の聖堂の近くあるルチアトゥリッドゥの母)の居酒屋へやってきます。
そこにローラのダンナであるアルフィオもやって来て、「オレの家のそばでトゥリッドゥ
を見かけたぞ」とルチアに告げます。
駒は勇んで(馬車屋の歌)  (アルフィオ

(この時点ではルチアアルフィオも「???」です。しかし、後にサントゥッツァが不倫
をぶちまけることによって、全てがつながるのです。)

やがて聖堂では復活祭の合唱が始まります。

復活祭の合唱「讃えよ、神は亡きにあらず」

ルチアサントゥッツァも合唱に加わります。合唱の直後、思い余ったサントゥッツァ
トゥリッドゥローラの不倫のことをルチアに話します。

ロマンツァ「ママも知るとおり」 サントゥッツァ

何も知らなかったルチア
しかしルチアには復活祭のミサの場で祈ることしか出来ません。ルチアは神に祈るべく
聖堂へと入っていきます。

ルチアが聖堂へといった後、トゥリッドゥが母の居酒屋へとやってきます。
ローラの家のそばにいた、てどうゆうこと?」とでもサントゥッツァトゥリッドゥに問い
詰めたのでしょうか。2人の口論が始まります。

「サントゥッツァ、お前がここに」(サントゥッツァトゥリッドゥの二重唱)

悪いことに、そこへ不倫相手のローラまでが登場。ローラは、いいだけサントゥッツァ
罵倒して、さっさと聖堂へ行ってしまいます。
残った2人のケンカはさらにヒートアップ。サントゥッツァトゥリッドゥに「行かないで」と
懇願しますが、トゥリッドゥサントゥッツァを突き飛ばした上に呪いの言葉まで投げつけ
ローラを追って聖堂へと行ってしまいました。
涙を流して悔しがるサントゥッツァ
悪いことに、そこへ自分の婚約者を誘惑したローラのダンナ、アルフィオがやってきます。
怒りと嫉妬に狂ったサントゥッツァは全てをアルフィオに暴露してしまいました。

「おお、神さまがあなたをよこして下さったんだわ」
サントゥッツァアルフィオの二重唱)


アルフィオは怒り心頭。復讐を誓います。
サントゥッツァは後悔するが時は既に遅く、二人は立ち去り舞台に人がいなくなります。

ここで短く美しい間奏曲が入ります。
「交響的間奏曲」(管弦楽のみ)

怒りや悲しみ、嫉妬、憎悪・・・人間の持つさまざまな闇の面。
そしてこれから繰り広げられる血なまぐさい決闘。
美しいこの曲は、ドロドロしたストーリーとは場違いに思えます。しかし、その美しさがこれら
のものを強烈に引き立てているのではないでしょうか。

教会での祈りを終えた人々が出てきて家路へと向かいます。
最後に現れたトゥリッドゥローラも居酒屋で酒を飲み始めました。そこには彼の友人も
集まってきて、みんなで賑やかな乾杯の歌を歌う。

乾杯の歌 トゥリッドゥ

アルフィオが現れ、トゥリッドゥが杯を渡そうとしますが彼はそれを拒絶します。
険悪でただならぬ雰囲気に女達はローラを連れて立ち去ります。
2人は抱擁を交わしますが、事態を悟ったトゥリッドゥはシチリアの習慣に従ってアルフィオ
の耳に噛み付いて二人は決闘することになります。
裏庭で待つと語るアルフィオに、直ぐに自分も行くと誓ったトゥリッドゥは母親のルチア
呼びます。

母さん、あの酒は強いね トゥリッドゥ

決闘での死を覚悟した彼は酔った振りをして「母さん、あの酒は強いね」を歌い、それとなく
母親に別れを告げ、もしも自分が死んだらサントゥッツァのことを頼むといって走り去る。


一瞬の静寂。
誰にも見られないところで決闘は行われます。

やがて人々の悲鳴が聞こえてきます。舞台奥から一人の女が走り出てきて、トゥリッドゥ
殺された事を知らせました。
「トゥリッドゥが殺された!」
それを聞いたサントゥッツァは気を失って地面に倒れてしまう。ルチアもショックの余り倒れ
かけて人々に支えられます。

ここでオペラは幕となります。




                                 
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